こんにちは! 資格ゲッターのコンソメチップス(兄)(@sono8932)です。
2級管工事施工管理技士試験の概要、傾向と対策を分析し、効率のよい勉強方法&勉強ツールを紹介致します。
○2級管工事施工管理技士とは
「2級管工事施工管理技士」は、施工管理士国家資格の1つです。
建設業における、空調設備工事、給排水衛生工事、浄化槽工事、ガス配管工事等の「管工事」で施工計画の作成・工程管理・品質管理・安全管理を行うことができる建設業法の「主任技術者」になれます。
また、経営事項審査の加点対象で2点の付与があります。
○受験申込
2級管工事施工管理技士試験は、一般財団法人全国建設研修センターにより開催されます。
ホームページは「一般財団法人全国建設研修センター」になりますので必ず確認して下さい。
申込受付期間
「学科試験(前期試験)」:3月初旬から受験申込が始まります。
「学科・実地試験、学科試験(後期試験)」:7月中旬から受験申込が始まります。
よく申込期限間際になって、各種提出書類を準備される方がいます。
・申込用紙の手配
・卒業証明書
・住民票
・申込用紙の記入(実務経験年数を証明する物件等)
と学校・役所等に行かないと手に入らない書類、実務経験を記入するのに参考とする過去の物件資料を探す等、申込用紙を即日提出することは結構困難なので、事前に提出出来るように書類の手配を取っておくことをおススメします。
試験日・合格発表
「学科試験(前期試験)」
試験日:6月第1週の日曜日 / 合格発表:7月初旬
「学科試験(後期試験)」
試験日:11月第3週の日曜日 / 合格発表:翌年1月中旬
「学科・実地試験」
試験日:11月第3週の日曜日 / 合格発表:翌年2月下旬
今まで学科試験と実地試験は、同一日で行われており1発合格はかなり難しかったのですが、学科試験と実地試験が別日でも受けられるようになったことで1つの試験に集中して学習出来るようになり1発合格の難易度が下がるように思います。
少しでも合格率を高めたいのであれば「6月の学科試験(前期試験)」を受け、「11月の実地試験」を受けるようにしましょう。
ちなみに合格発表は、合格発表日10時頃に一般財団法人全国建設研修センターのホームページで検索することが出来ます。また合格通知は、合格発表日に発送すると思われますので家に到着すのは合格発表日から1,2日となります。
※私の場合、合格発表日の次の日に合否通知が到着しました。
合格基準
合格基準は、学科試験・実地試験ともに60%以上となっております。
学科試験については、マークシート形式で40問中24問正解で合格となりますので、試験後「速報」で答え合わせを行えば合否の確認を行えます。
速報に関しては、次の日に正式な解答が「一般財団法人全国建設研修センター」から出るため、資格の学校から速報が出されることはなくなりました。
唯一採点サービスを行っているのが「日建学院」で
学科試験は、“即日WEB採点サービス”と言いネットで選択した回答を入力しておくと、試験日当日の20時頃に採点してメールで戻してくれます。ちなみに採点のみのサービスなのでどこが間違っているか不明となっています。
実地試験は、“答案添削&ランク評価サービス”と言って記述した回答を郵送かFAXで送ると、後日(2,3週間)しっかりと添削して合格ランク【A~D】を付けて郵送戻してくれます。その添削具合は、無料にも関わらずアドバイスがされておりました。
試験地
「学科試験(前期試験)」
札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区で開催されております。
「学科・実地試験、学科試験(後期試験)」
札幌、青森、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の13地区で開催されております。
また、学科試験のみですが宇都宮でも開催されております。
よくYahoo!知恵袋で「東京の試験会場はどこですか?」とか質問している人がいますが、試験会場は複数ありますので特定することは無理です。焦る気持ちも分かりますが、まず「一般財団法人全国建設研修センター」に問い合わせてみましょう。
管工事施工管理技術検定試験に関する申込書類提出先及び問い合わせ先
一般財団法人 全国建設研修センター 試験業務局管工事試験部管工事試験課
〒187-8540 東京都小平市喜平町2-1-2
TEL 042(300)6855(代)
※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。
受験番号が分かれば、一般財団法人全国建設研修センターのホームページ上で試験会場を公開しているので参考になります。
受験料手数料
学科・実地試験:8,500円 / 学科試験:4,250円 / 実地試験:4,250円
※国家試験であり、上記受験手数料には消費税を含みません。(非課税)
受験要件
受験するには条件があり、下記の通り実務経験が必要となってきます。
学科 | 実務経験年数 | |
指定学科卒業後 | 指定学科以外卒業後 | |
大学 専門学校「高度専門士」 | 1年以上 | 1年6ヶ月以上 |
短期大学・高等専門学校 専門学校「専門士」 | 2年以上 | 3年以上 |
高等学校・中等教育学校 専門学校(「高度専門士」「専門士」を除く) | 3年以上 | 4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 |
※試験前日までで計算して、上記の実務経験が必要となります。
指定学科とは、土木工学、都市工学、衛生工学、電気工学、機械工学、建築学などを言いますが、正確には「受験の手引き」を確認して下さい。
○難易度・合格率
2級管工事施工管理技士試験の合格率は、学科54%・実地39%となっております。
合格率に関しては、学科試験・実地試験が同一日に行われていた時のモノですので参考にならないかと思います。
今までは学科・実地と同一日に行われるので、勉強を段取りよくする必要がありました。しかし試験日が別日となったことで勉強の段取りをする必要もなくなり、対象の試験の勉強を集中しておこなえることとなり、今後合格率が上がってくると予想できます。
区 分 | H22年 (%) | H23年 (%) | H24年 (%) | H25年 (%) | H26年 (%) | H27年 (%) | H28年 (%) |
学 科 | 50.9 | 47.3 | 50.7 | 50.1 | 59.8 | 57.9 | 66.2 |
実 地 | 37.1 | 32.4 | 37.1 | 37.9 | 36.4 | 45.9 | 44.5 |
区 分 | H29年 (%) | H30年 上(%) | H30年 (%) | H31年 上(%) | H31年 (%) | H32年 上(%) | 平均 (%) |
学 科 | 59.3 | 61.7 | 54.7 | ||||
実 地 | 40.9 | - | - | - | 38.8 |
○勉強方法
「2級管工事施工管理技士試験」の勉強方法を紹介したいと思います。
2級管工事施工管理技士試験には、「学科試験」と「実地試験」が存在します。それぞれ勉強方法が違いますので、注意が必要です。
※学科試験勉強の延長で、実地試験が合格出来ると思っていると不合格になってしまいます。学科試験と実施試験は、全く違う問題だと認識した方がいいです。
【学科試験】
学科試験の出題は、過去問から類似出題されるので過去問(3~10年前)を基に勉強することが一番効率の良い勉強方法となります。
私は、下記テキスト「2級管工事施工管理技術検定試験問題解説集録版」をおススメします。
2級管工事施工管理技術検定試験問題解説集録版(2018年版) [ 地域開発研究所 ] 価格:4,320円 |
過去5年分の過去問について、詳細な解説がついているので理解度が高くなり記憶にも残ります。
【実地試験】
実地試験の出題は、予想が可能です。
出題予想に対する解答を準備し暗記することで、確実に合格できます。解答は文章形式ですので暗記しやすいです。
【勉強時間】
勉強時間ですが、人それぞれ「ベースとなる知識」「個人能力」等違いますので、目安として下さい。
試験2ヶ月前から毎日1時間(約60時間)の学習で合格出来ると思います。
・勉強開始時期に関して「早すぎると、勉強意欲を維持させることが困難」「遅すぎると、勉強量を上げることが困難」となることがあるので、試験日の2ヶ月位前からスタートさせるのが良いと思います。
・勉強時間に関して、毎日2,3時間出来るのであれば実施して下さい。上限はありません。勉強時間に比例して合格する確率が上がります。そして、勉強開始時期から逆算すると最低1時間程度は勉強しないと勉強量が少なく、勉強が完結しなかったり・記憶に残っていなかったりします。
また勉強時間によって暗記力が変わるのを知っていますか!?「資格取得のための最強の勉強方法!【勉強する時間帯】」を参考にして下さい。
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2級管工事施工管理技士について相談したいという方がいれば「LINE」で気軽にメッセージ下さい。
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○学科試験の傾向と対策
学科試験に関して、下記の表の通り出題傾向が確立されております。
出題 | 出題項目 | 出題選択 |
問題No,1~6問 | 一般基礎、電気・建築 | 6問中6問解答(必須) |
問題No,7~23問 | 空調、給排水衛生 | 17問中9問解答(選択) |
問題No,24~28問 | 機器材料、設計図書 | 5問中5問解答(必須) |
問題No,29~42問 | 施工管理 | 14問中12問解答(選択) |
問題No,43~52問 | 関連法規 | 10問中8問解答(選択) |
○実地試験の傾向と対策
実地試験に関しても、下記の表の通り出題傾向が確立されております。
出題 | 出題項目 | 出題選択 |
問題No,1 | 施工要領図(正誤) | (必須) |
問題No,2 | 空調設備の施工 (留意点) | (選択) |
問題No,3 | 給排水設備の施工(留意点) | |
問題No,4 | バーチャート作成 | (選択) |
問題No,5 | 法令(穴埋め) | |
問題No,6 | 施工経験記述 | (必須) |
それでは、一問一問確認して行きましょう。
【問題No,1】施工要領図
設問記載の「施工要領図の正誤確認」「機材の使用場所・使用目的」が出題されます。出題は、過去問からの流用が多くなっているので、対策として過去問の勉強が重要となってきます。私の受験した時は、5問中4問過去問から流用されておりました。
【問題No,2・3】空調設備・給排水設備の施工留意
「空調設備」「給排水設備」からの選択問題となっており、施工上の留意事項を4点記載する出題となっております。これも過去問から出題されますので、対策として過去問の勉強となります。私の受験した時は、「給排水設備」が過去問から流用されておりました。
【問題No,4】バーチャート作成
設問に対してバーチャートを作成する問題となっております。バーチャートを作成出来れば問題なく解答出来る問題です。私は、問題No,5法規(労働安全衛生法)を選択解答したので、申し訳ないのですが詳しくはありません。
【問題No,5】法規(労働安全衛生法)
設問は5問あり「2問は数値を答える問題」「3問は選択欄より適切な語句を選ぶ問題」となっております。対策として「労働安全衛生法の10個程度の数値を暗記」と「解答のルールの暗記」となります。ちなみにこの問題も、過去問から出題されています。
●暗記する数値
①2m以上の作業には「作業床の設置」「安全帯を取付ける設備」「照明の確保」が必要。
②1.5mをこえる箇所での作業には、昇降設備を配置
③移動はしごは、幅30cm以上、設置角度75度以下とする。
④3m以上の高所から物体を投下する際、投下設備を設ける。
⑤室内に設ける通路には、高さ1.8m以内に障害物を置かない
⑥架設通路は、勾配30度以下とする。また、勾配15度を超える場合は、踏みさん等の滑り止めを設ける。
⑦足場は、幅40cm以上 床材のすき間3cm以下とする。また高さ85cm以上の手摺を設置する。
⑧ガスの容器は、温度40度以下に保つこと。
⑨酸欠とは、酸素濃度18%未満の状態である。
⑩手掘りによる掘削について
(1)砂からなる地山 勾配35度以下 高さ5m未満
(2)崩壊しやすい地山、勾配45度以下 高さ2m未満
(3)岩盤等の堅い地山、勾配90度以下 高さ5m未満
となっております。
●解答のルール
「○○○」を選任しなければならない⇒ 『作業主任者』
※事業所に常時10人以上…と言う文言があれば『安全推進責任者』となります。
「○○○」を行わなければならない⇒ 『特別の教育』
「○○○」を修了した者⇒ 『技能講習』
となっております。
【問題No,6】施工経験記述
一番配点が高いと言われる施工経験記述問題ですが、「工程管理」「安全管理」「品質管理」の3つの内2つが出題されます。パターンがあり出題される設問はある程度予想が出来ますが、施工経験記述を2つ覚えるも・3つ覚えるも同じなので、全てに対応出来るように3つ覚えてしまいましょう。それに、時々出題パターンを崩して来るので3つの出題に対応出来る様にしておいた方が確実です。
○過去問データ
過去問を掲載しておきますが解説がありませんので、解答の解説付きの過去問集を購入することを強くおススメします。下記の過去問データは、模擬試験用としてお使い下さい。
※模擬試験で合格圏内の点数を何度も取れるようになると自信が付き、試験前の不安がなくなります。そこまでになれば合格間違えなしですね。
過去問 | H19年 | H20年 | H21年 | H22年 | H23年 | H24年 | H25年 |
学科 | |||||||
実地 |
過去問 | H26年 | H27年 | H28年 | H29年 | H30年上 | H30年 | H31年上 |
学科 | ![]() | ![]() | ![]() | ||||
実地 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | - | ![]() |
また学科試験の過去問を解説した記事も記載しております。あくまでも素人作成なので分かりづらい点もあるかと思いますが、よければ参考にして下さい。










最後に皆さんが、合格出来ることを祈っております。頑張って下さい。