従業員持株会って本当にお得!?

先日勤めている会社から「従業員持株会の入会案内」が来ました。昨年上場企業のグループ会社となったことで会社規程の変更に伴うことですが、入会した方が「お得なのか!?」ファイナンシャルプランナーの立場から考察して行きたいと思います。

明日から新社会人となる方々にも、参考にして頂ければと思います。

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〇従業員持株会とは

従業員持株会とは簡単に言えば

給料から一定額引かれて、その引かれてお金で勤務先(親会社含む)の株式を購入する制度」です。

会社では福利厚生の位置付けとなりますが、それは後記しますが「株式購入時に、会社から一定額の奨励金」が支給される為です。

ちなみに、会社は奨励金を出してまで従業員持株会をやるのか?

①、安定した株主となる

従業員持株会では、毎月一定額の自社株を購入して行くことで大口株主となります。その大口株主が、従業員の集まりであれば株主総会等で経営に口を出してくることはありません。また売却しない大口株主となれば、株価も大幅に下落するようなことにはなりません。

②、従業員のやる気アップ

従業員が自社株を持っていることにより、一生懸命に働き会社の業績を上げれば株価が上昇して、最終的には自分の資産価値が上がることになります。

と会社が従業員持株会をやる理由となりますが、気にするような内容でもありません。

〇従業員持株会のメリット

「従業員持株会がお得なのか!?」を考える上で、メリットとデメリットを考えていきましょう。

まずは、メリットについて

1、奨励金がもらえる

従業員持株会の場合、会社から奨励金が出ます。

会社によって様々ですが、積立金額に対して5%~20%の奨励金出ます。多くの会社が5%の奨励金となっていますが、中には10%・20%の奨励金を出す会社もあります。

例として・・・

奨励金5%の会社で毎月1万円を積立てた場合

⇒10,000円 × 12ヶ月 × 5% = 6,000円が奨励金

となる計算です。

2、株価上昇で利益が得られる

従業員持株会は、上場株式毎月一定額購入することです。

よって株価が上昇することで、利益を得ることが可能となります。反対に、株価が下落することで、損失が出ることも留意しなくてはいけません。

しかし2つの点で株価が下落する可能性が低いです。

①、一定額で株式を購入することを「ドルコスト平均法」と言い、株価の価格変動リスクを抑えれる投資法となっています。

②、従業員持株会に入社から退社まで入会していれば約32年間長期保有することになります。経済は一時的に大幅に上下がありますが長期的な視点で見れば継続的に成長しており、それに伴って企業の業績も向上し株価も上がることになります。

よって株価で下落して損失するリスクは、限りなく少ないと言えるでしょう。

3、配当金がもらえる

株式を持っていると、年2回ほど配当金がつきます。

配当利回りは、会社の業績によって変動します。会社の業績は、毎年変動するのでいくら配当金がいくらになるのか分かりませんが・・・資産総額に対して配当されるので年数を重ねる程多くの配当金が付くことになります。

しかしこの配当金は、現金で貰えるわけではなく自社株購入の再投資資金として使われます。

4、少額で資産運用を始められる

自身で株式投資を行おうとすると、1回の取引で数十万円の資金が必要となります。

それが毎月1,000円から株式購入出来るので資産運用する上、気軽に出来ます。

っと言う4点が従業員持株会のメリットとなります。

〇従業員持株会のデメリット

次に、デメリットについて

1、流動性がない

どうしても現金が必要となった場合、従業員持株会に書類を提出することによって株式を自分の株式口座に移動して売却することになります。そのタメ、今日の明日に現金化することが出来ません。また売却するにしても、株価も気になる所で不景気時には売却することで損失が出てしまう可能性があります。

銀行の預貯金の様に、コンビニのATMでスグに現金が引き落とせるような資産ではないことを留意しましょう。

2、給料と資産が会社に依存

自社株を購入することとなるので、リスクが分散されていません。

最悪の場合、会社が倒産して「給料が出ない」「株式資産価値がゼロ」となりかねません。

投資の基本は、リスク分散にありますから自社に収入・資産を一点集中させてしまうと何かあった時のリカバーが出来なくなってしまいます。

3、株主優待がもらえない

日本テレビ「月曜から夜ふかし」で有名となった、株主優待券名人の桐谷さんが一生懸命使用している「株主優待」ですが貰えません!

しかし貰えるとしても自社の優待なので・・・社員割引の方がお得に購入等できるかもしれません。これは株主優待次第でデメリット感が違うことになります。

っと言う3点が従業員持株会のデメリットとなります。

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〇まとめ

従業員持株会は、「奨励金」「ドルコスト平均法」「長期保有」などの理由で金銭面的な損をする可能性は低いので入会した方がお得です!!

しかしながら流動性が低いので、先々お金がかかりそうなこと(=結婚、子供の進学 etc)と給料・貯蓄額などを総合して積立金額を決めることが重要となります。

私の情報を全く出していない状況で参考になりませんが・・・給料30,000円・賞与50,000円で従業員持株会に積立ようと思っております。これにより23,000円/年が奨励金が出ることになります。また配当利回りは、2%となっております。

これにより退職するまでの20年間で株価・配当利回りに変動が無かったものとして試算すると「奨励金:460,000円」「配当金:2,075,630円」がお得になります。

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