2級管工事施工管理技士 出題傾向と対策

2級管工事施工管理技士試験の傾向と対策を分析し、効率のよい勉強方法&勉強ツールを紹介致します。
【当サイトは、2016年12月頃に作成しました。】

最新情報は、⇒「2級管工事施工管理技士 合格マニュアル」に記載しています。

2級管工事施工管理技士とは

「2級管工事施工管理技士」は、施工管理士国家資格の1つです。

建設業における、空調設備工事、給排水衛生工事、浄化槽工事、ガス配管工事等の「管工事」で施工計画の作成・工程管理・品質管理・安全管理を行うことができる建設業法の「主任技術者」になれます。
また、経営事項審査の加点対象で2点の付与があります。

受験申込

2級管工事施工管理技士試験は、一般財団法人全国建設研修センターにより開催されます。

ホームページは「一般財団法人全国建設研修センター」になりますので必ず確認して下さい。

申込受付期間

毎年ゴールデンウィーク明け、5月初旬から受験申込が始まります。 カレンダーの5月に「管工事申込開始!」と記載して申込を忘れない様にして下さい。 準備する書類が多数あるので、確認して事前準備しておいて下さい。

試験日・合格発表

試験日は、11月第3週の日曜日です。
「学科試験」と「実地試験」を同一日で行います。

また合格発表は、翌年の2月末頃になります。

合格基準

合格基準は、学科試験・実地試験ともに60%以上となっております。

学科試験については、マークシート形式で40問中24問正解で合格となりますので、試験後「速報」で答え合わせを行えば合否の確認を行えます。
速報を掲載しているのは、資格の学校がメインとなっており・・・
日本建設情報センター
日建学院
株式会社東北技術検定研修協会ー
などがありますので、参考になさって下さい。

実施試験については、論述問題・配点不明 等で正直合格発表まで合否が全く分かりません。

試験地

札幌、青森、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の13地区で開催されております。
また、学科試験のみ ですが宇都宮でも開催されております。

受験料手数料

学科・実地試験:8,500円
学科試験のみ:4,250円
実地試験のみ:4,250円
国家資格であり上記、受験手数料には消費税を含みません。

受験要件

受験するには条件があり、下記の通り実務経験が必要となってきます。

学歴 実務経験年数
指定学科卒業後 指定学科以外卒業後
大学
専門学校「高等専門士」
1年以上 1年6ヶ月以上
短期大学・高等専門学校
専門学校「専門士」
2年以上 3年以上
高等学校
専門学校(「高度専門士」「専門士」を除く)
3年以上 4年6ヶ月以上
その他 8年以上

※試験前日までで計算して、上記の実務経験が必要となります。

指定学科とは、土木工学、都市工学、衛生工学、電気工学、機械工学、建築学などを言いますが、正確には「受験の手引き」を確認して下さい。

難易度・合格率

2級管工事施工管理技士試験の合格率は、学科54%・実地39%となっております。

合格率を見る限り難しい資格試験ではありませんが、1発合格となると事情が変わってきます。
1級と違い2級は、学科試験と実地試験が同一日に開催されます。出題傾向の違う2つの試験対策を平行して行うには、勉強の段取りを十分にする必要が出てきます。

1年目で学科試験合格・2年目で実地試験合格と、2年越しの合格を目指すのであれば、一年一年1つの試験対策を行えばいいので2級管工事施工管理技士試験は、「簡単」と言えるでしょう!

参考に、これまでの合格率を掲載しておきます。


H21
(%)
H22
(%)
H23
(%)
H24
(%)

58.8 50.9 47.3 50.7

43.1 37.1 32.4 37.1

H25
(%)
H26
(%)
H27
(%)
平均
(%)

50.1 59.8 57.9 53.6

37.9 36.4 45.9 38.6

サイト管理者プロフィール

2級管工事施工管理技士について概要を記載したので、すこし私のプロフィールを紹介します。

私は、設備業界に勤めている人間ですが事務職で一切現場経験がございません。

設備業界における主任技術者不足が深刻化している中、「2級管工事施工管理技士試験」の合格率向上の手助けが出来ればと思いこのサイトを作成しました。

2級管工事施工管理技士試験は、出題傾向がパターン化されていますので対策をたてて勉強することで合格出来る資格試験です。
ですからこのサイトでは、どのように勉強して行けば「2級管工事施工管理技士試験」に合格出来るか紹介して行きたいと思います。

闇雲に勉強していては合格困難です!!

そして、効率よく勉強して行き1分でも勉強時間を削減してプライベート時間に充てて頂ければと思います。

ちなみに、私が取得した「資格」と「合格率」の一覧です。
 ・2級管工事施工管理技士試験(学科試験:57.9%、実地試験:45.9%)
 ・建設業経理士1級(財務諸表:20.4%、財務分析:30.0%、原価計算:33.7%)
 ・ファイナンシャル・プランニング技能2級(学科試験:28.1%、実技試験:57.3%)
 ・ビジネス実務法務検定2級:44.4%
 ・第二種電気工事士(筆記試験:62.5%、技能試験:71.8%)
 ・福祉住環境コーディネーター2級:55.6%
 ・メンタルヘルス・マネジメントⅡ種:55.7%
 ・ITパスポート:47.6%
 ・情報セキュリティマネジメント:88.0%
 ・第一種衛生管理者:57.8%

色々な資格試験に合格して来ましたので勉強法については、多くのノウハウを持っていると自負しております。

勉強方法

「2級管工事施工管理技士試験」の勉強方法を紹介したいと思います。

2級管工事施工管理技士試験には、「学科試験」と「実地試験」が存在します。それぞれ勉強方法が違いますので、注意が必要です。
※学科試験勉強の延長で、実地試験が合格出来ると思っていると不合格になってしまいます。学科試験と実施試験は、全く違う問題だと認識した方がいいです。

学科試験_勉強方法

学科試験の出題は、過去問から類似出題されるので過去問(3~10年前)を基に勉強することが一番効率の良い勉強方法となります。

1、過去問(3~10年前)を解説したテキストで反復(3回)勉強する。
⇒勉強する場所は誘惑の多い家を避け、図書館・マクドナルド・喫茶店等々が良いでしょう。また勉強時間は、早起きする・通勤時間中・仕事帰りなど勉強出来る時間を工夫して作りましょう。資格試験合格には、勉強時間を捻出する「技」も必須と言えるでしょう。

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2、テキストを音読してスマホに録音!移動中など耳学習する。
⇒録音出来ない方は「YouTube」に過去問の録音を順次アップしていくので視聴して下さい。

●平成27年度の学科試験問題の動画を作成しましたが、未完成です。
今後どのような動画を作成して行こうと思っているのか参考程度の閲覧下さい。


上記以外の動画も、こちらにまとめてありますので参考になさって下さい。
2級管工事施工管理技士耳学習動画
YouTubu コンソメチップス(兄)サイト

3、忙しくても1日1問(数分)は、勉強する。
⇒1日勉強を行わないと勉強した記憶が抜けて行ってしまいますので、少しでも勉強することで記憶の抜けを防止して下さい。

学科試験に関しては、勉強時間に比例して合格する確率が上がります。テキストで勉強できない時間を、耳学習することで合格する確率は飛躍的に上がることでしょう。

効果的な勉強方法が無いのが学科試験の特徴です。

実地試験_勉強方法

実地試験の出題は、予想が可能です。

出題予想に対する解答を準備し暗記することで、確実に合格できます。解答は文章形式ですので暗記しやすいです。
⇒出題予想に対する解答については、私が実地試験時に作成した「勉強ノート」をアップしておきます。印刷して日々の勉強(暗記)の参考になさって下さい。勉強ノート

勉強時間

勉強時間ですが、人それぞれ「ベースとなる知識」「個人能力」等違いますので、目安として下さい。

試験2ヶ月前から毎日1時間(約60時間)の学習で合格出来ると思います。

・勉強開始時期に関して「早すぎると、勉強意欲を維持させることが困難」「遅すぎると、勉強量を上げることが困難」となることがあるので、試験日の2ヶ月位前からスタートさせるのが良いと思います。

・勉強時間に関して、毎日2,3時間出来るのであれば実施して下さい。上限はありません。勉強時間に比例して合格する確率が上がります。そして、勉強開始時期から逆算すると最低1時間程度は勉強しないと勉強量が少なく、勉強が完結しなかったり・記憶に残っていなかったりします。

過去問データ

過去問を掲載しておきますが解説がありませんので、解答の解説付きの過去問集を購入することを強くおススメします。下記の過去問データは、模擬試験用としてお使い下さい。
※模擬試験で合格圏内の点数を何度も取れるようになると自信が付き、試験前の不安がなくなります。そこまでになれば合格間違えなしですね。

過去問 H19 H20 H21 H22
学科 H19学科 H20学科 H21学科 H22学科
実地 H19実地 H20実地 H21実地 H22実地
過去問 H23 H24 H25 H26
学科 H23学科 H24学科 H25学科 H26学科
実地 H23実地 H24実地 H25実地 H26実地
過去問 H27 H28 H29 H30
学科 H27学科
実地 H27実地

試験の傾向と対策

施工管理技士の試験には、出題傾向があります。出題傾向を読み解き対策をたてることで合格率を上げることが可能です。

特に「実地試験」関しては、出題傾向が如実に出るので対策をたてやすくなっております。

学科試験_傾向と対策

学科試験に関して、下記の表の通り出題傾向が確立されております。

出題 出題項目 出題選択
問題No,1~6
6問
一般基礎、電気・建築 6問全問解答
問題No,7~23
17問
空調、給排水衛生 17問中9問解答
問題No,24~28
5問
機器材料、設計図書 5問全問解答
問題No,29~42
14問
施工管理 14問中12問解答
問題No,43~52
10問
関連法規 10問中8問解答

【問題No,1~6】一般基礎、電気・建築

【問題No,7~23】空調、給排水衛生

【問題No,24~28】機器材料、設計図書

【問題No,29~42】施工管理

【問題No,43~52】関連法規

実地試験_傾向と対策

実地試験に関しても、下記の表の通り出題傾向が確立されております。

出題 出題項目 出題選択
問題No,1 施工要領図(正誤) 必須問題
問題No,2 空調設備施工留意 No,2・3から
1問選択解答
問題No,3 給排水設備施工留意
問題No,4 バーチャート作成 No,4・5から
1問選択解答
問題No,5 法規(労働安全衛生法)
問題No,6 施工経験記述 必須問題

それでは、一問一問確認して行きましょう。

【問題No,1】施工要領図
設問記載の「施工要領図の正誤確認」「機材の使用場所・使用目的」が出題されます。出題は、過去問からの流用が多くなっているので、対策として過去問の勉強が重要となってきます。
私の受験した時は、5問中4問過去問から流用されておりました。

【問題No,2・3】空調設備・給排水設備の施工留意
「空調設備」「給排水設備」からの選択問題となっており、施工上の留意事項を4点記載する出題となっております。これも過去問から出題されますので、対策として過去問の勉強となります。
私の受験した時は、「給排水設備」が過去問から流用されておりました。

【問題No,4】バーチャート作成
設問に対してバーチャートを作成する問題となっております。バーチャートを作成出来れば問題なく解答出来る問題です。
私は、問題No,5法規(労働安全衛生法)を選択解答したので、申し訳ないのですが詳しくはありません。

【問題No,5】法規(労働安全衛生法)
設問は5問あり「2問は数値を答える問題」「3問は選択欄より適切な語句を選ぶ問題」となっております。対策として「労働安全衛生法の10個程度の数値を暗記」と「解答のルールの暗記」となります。ちなみにこの問題も、過去問から出題されています。

●暗記する数値
①2m以上の作業には、「作業床の設置」「安全帯を取り付ける設備」「照明の確保」が必要。
②1.5mをこえる箇所での作業には、昇降設備を配置
③移動はしごは、幅30cm以上、設置角度75度以下とする。
④3m以上の高所から物体を投下する際、投下設備を設ける。
⑤室内に設ける通路には、高さ1.8m以内に障害物を置かない
⑥架設通路は、勾配30度以下とする。また、勾配15度を超える場合は、踏みさん等の滑り止めを設ける。
⑦足場は、幅40cm以上 床材のすき間3cm以下とする。また高さ85cm以上の手摺を設置する。
⑧ガスの容器は、温度40度以下に保つこと。
⑨酸欠とは、酸素濃度18%未満の状態である。
⑩手掘りによる掘削について
(1)砂からなる地山 勾配35度以下 高さ5m未満
(2)崩壊しやすい地山、勾配45度以下 高さ2m未満
(3)岩盤等の堅い地山、勾配90度以下 高さ5m未満
となっております。

●解答のルール
「○○○」を選任しなければならない⇒ 『作業主任者』
※事業所に常時10人以上…と言う文言があれば『安全推進責任者』となります。
「○○○」を行わなければならない⇒ 『特別の教育』
「○○○」を修了した者⇒ 『技能講習』
となっております。

下記の「勉強ノート」に同じ内容が記載されていますのでそちらを参考にして下さい。。

【問題No,6】施工経験記述
一番配点が高いと言われる施工経験記述問題ですが、「工程管理」「安全管理」「品質管理」の3つの内2つが出題されます。パターンがあり出題される設問はある程度予想が出来ますが、施工経験記述を2つ覚えるも・3つ覚えるも同じなので、全てに対応出来るように3つ覚えてしまいましょう。それに、時々出題パターンを崩して来るので3つの出題に対応出来る様にしておいた方が確実です。

最後に、私が実地試験時に作成した「勉強ノート」をアップしておきます。印刷して日々の勉強の参考になさって下さい。勉強ノート

姉妹サイト

2級管工事施工管理技士試験の対策以外にも、資格対策サイトを作成しております。興味がありましたら見て下さい。

常時50名以上の労働者を使用する事業場には、衛生管理者を選任する必要があります。その衛生管理者になるための資格
・第一種衛生管理者

電気工事は、保安に関する知識・技能を有した一定の資格を取得した人しか出来ません。その電気工事をするための資格
・第二種電気工事士

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