熱プレス工程で発生している圧力ムラが原因かも!熱プレス時の圧力ムラ対策を紹介します。
目次
熱プレスにおける圧力ムラが引き起こす問題点
熱プレス時の圧力ムラは、製品の仕上がりに様々な問題を引き起こします。
- 製品の変形・歪み・反り
- 厚み不良
- 接着不良・結合不良
- 物性ムラ
- 不良率の上昇とコスト増
が熱プレス時の圧力ムラで発生する問題となります。
熱プレス時の圧力ムラで発生する問題
熱プレス時の圧力ムラで発生する5つの問題について解説します。
《製品の変形・歪み・反り》
均一な圧力が加わらないことで、材料の一部に過剰な圧力がかかったり、逆に不足したりして、製品が意図しない形に変形したり、反りが発生したりします。
《厚み不良》
製品の厚みが場所によってばらつき、設計通りの寸法に仕上がらないことがあります。これは特に高精度が求められる部品製造において致命的です。
《接着不良・結合不良》
接着剤や材料の結合が不均一になり、強度不足や剥離の原因となることがあります。
《物性ムラ》
製品全体の強度や硬度といった物理的特性が不均一になり、品質の安定性が損なわれます。
《不良率の上昇とコスト増》
これらの問題は、不良品の増加に直結し、再加工や廃棄コストの増加、ひいては生産性の低下を招きます。
これらの問題を効果的に対策し、製品品質を改善するためには、熱プレス工程における圧力ムラを解消することが不可欠です。
従来の圧力ムラに対する対策と限界
熱プレスにおける圧力ムラを対策する為に、さまざまな方法が試されてきました。
- プレス機の調整・メンテナンス
- 材料のセット方法の工夫
- 高精度な金型の使用
《プレス機の調整・メンテナンス》
プレス機の平行度や面精度を定期的に点検・調整することで、圧力ムラの発生を抑えようとします。しかし、設備の老朽化や構造上の限界がある場合も少なくありません。
《材料のセット方法の工夫》
プレスする材料の置き方や枚数を調整することで、一時的な圧力ムラを軽減する試みです。しかし、根本的な対策にはならず、作業効率も低下する可能性があります。
《高精度な金型の使用》
金型の精度を高めることで圧力ムラを吸収しようとしますが、金型自体のコストが高く、汎用性に欠ける場合があります。
これらの対策も一定の効果はありますが、根本的な圧力ムラの解決には至らないケースが多く、コストや手間がかかるという課題がありました。
熱プレス時の圧力ムラを対策する秘策
どうすれば熱プレス時の「圧力ムラ」を根本的に「対策」し、安定した製品品質を実現できるのでしょうか?
その秘訣は、熱プレス時に使用する「緩衝材」にあります。
一般的な緩衝材は、高温や高圧下での使用により劣化しやすく、それが時間とともに圧力ムラの原因となることがあります。また、材料によっては十分な圧力分散能力を持たず、元々の圧力ムラを解消できないこともあります。
ここで注目すべきなのが、高温耐性と共に、優れた圧力分散能力と均一性を兼ね備えた特殊な緩衝材です。
熱プレス用緩衝材で圧力ムラ対策
日本ポリマー株式会社が提供する「TETLAS シリコーンゴム/アラミドクロス」は、まさに熱プレス工程における圧力ムラの対策に特化して開発された、積層型の耐熱緩衝材です。
TETLASは、アラミドクロスとシリコーンゴム、さらにガラスクロスを組み合わせた5層構造(アラミドクロス/シリコーンゴム/ガラスクロス/シリコーンゴム/アラミドクロス)を採用しています。この独自の構造が、熱プレス時の圧力ムラを効果的に対策し、製品品質を安定させます。
- 優れた圧力分散性
- 均一な厚みと安定性
- 高耐熱性・高耐久性
TETLASは、木質合板製造工程や基材製造工程といった、熱プレスにおける高い品質と安定性が求められる現場で実際に採用されており、製品の反りや歪み、厚み不良といった圧力ムラに起因する課題の対策に貢献しています。
熱プレス時の圧力ムラを対策して製品の厚み不良を改善!【まとめ】
熱プレス工程における圧力ムラは、製品の品質と生産性を大きく左右する重要な問題です。従来の対策では限界を感じている場合、緩衝材の見直しが効果的な解決策となりえます。
「TETLAS シリコーンゴム/アラミドクロス」のような高性能な耐熱緩衝材を導入することで、熱プレス時の圧力ムラを根本から対策し、均一で高品質な製品を安定して生産することが可能です。
もし貴社の熱プレス工程で「圧力ムラ」にお悩みでしたら、ぜひ「TETLAS シリコーンゴム/アラミドクロス」の詳細をご確認ください。